㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

仕事というものは、エゴやプライドによって相手の立場を忘れてしまうと失敗する。欲があるうちはダメだ。大した経験もないのに、過去の自分の成功体験や欲があるからダメなんだ。いかに顧客の立場に立てるか、立てないか。そのためには自分をゼロにするしかない。

似鳥昭雄

部下に仕事を教える時に、自分の経験からきているモノで話しをしてしまう。「業界ではこういうものが常識である」とか「自分の経験ではこうだった」とか、そういう物言いになってしまう。そうではなく、本当に、顧客が求めていることは何か?という視点で、教えなくてはならない。
そうしないと、相手には、真意は届かない。
似鳥さん曰く、「自分の乏しい経験から語るな」と。苦労が足りない人ほど、自分の乏しい経験から結論を出したがる。だからこそ、若い頃に厳しい下積みが必要である、と。

サラリーマン時代、どうやって得意先に営業したらいいか・・・分からなかった。営業の上手な先輩に聞いたところ、イマイチな回答しか得られなかった。営業が下手な先輩に聞いたやり方で、営業したら相手を怒らせてしまった。
そうした経験から、結論として、自分の頭で考えるしかない、ということに気づいた。相手が千差万別である以上、こうすれば成功する、なんていいう方程式は存在しない。顧客に対して、どうするのが最適解か、を自分で考えて実施していくしかない。
一度だけしか成功していないのに、さも、それが世界の真実であるかのうように、盲信してしまうことは、経営者にはあるあるである。これさえやれば、絶対に上手くいく、なんてものは存在しない。
その中でも、経営者が、自分のエゴを出してしまったら、そこで会社の成長は無くなる。自分の小遣いのことだけを考え始めたら、絶対に、社員はついてこない。得意先はついてこない。自分のエゴを押さえ込んで、会社のためにできることをする、それだけを信じて進む、そうしなければ、とても会社を成長させることはできない。