㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
経営していく中で、毎年同じように・・・という考えで1年1年を過ごしていくと、そこでは、たとえ零細企業であっても、大企業病にかかってしまう。
大企業病とは、「今のまま・・・繰り返しで経営が続く」と思い込む、「新しいチャレンジなんてしなくてもいい」今のままで儲かるんだから、というような思い込み、を持ち続けること。
確かに、今のやり方で、今利益がしっかり出ているとしたら、それが正解なのかもしれない。ところが、それが3年、5年も経つと、必ず、環境の変化(外部要因)が起きて、売上や利益が減少する。必ず、起きて減少する。その時に、対応できない。何もしてこなかったせいで、何もできない。さらには、同じことを繰り返すことで、気付かない間に、傲慢になっていく。
経営者=社長であり、会社の中での1番偉い人となれば、そこで「社長に文句を言う人」はいない。ましてや、年齢とともに、特に40歳も過ぎてくると、誰かが「あなたは間違っている」と注意してくれる人もいない。よしんばいたとしても、本人が凝り固まっているので(自分の経験から、自分が絶対に正しいと思い込んでいる)、人の意見に聞く耳も持たない。特に、社員や部下からの意見なんて、端にも棒にも引っかからない。経営が悪化すれば、なおのこと、こうなりやすい傾向にある。
経営者は、まずは自分の置かれた環境が「大企業病になりやすい」土壌であることを理解しておかなくてはならない。
大企業になってしまったその先は、経営悪化の末、資金難になり、破綻する。
社員の言うことを聞く上司がいいのか?人の意見に耳を傾ける社長が良い社長なのか?
そうではない。
今の自分の会社にとって、正しい事を、選択して、実行できる社長が良い社長なのだ。そこには、「決断力」と「実行スピード」が求められる。
決めるのが遅い・・決めたけど、行動が遅い・・・
これでは、儲かる経営になるはずがない。そうしていくと「何もしないのが1番儲かる」という結論になる。大企業である。