㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

芸能人が副業としてやる飲食店経営で、その全てが失敗しています。芸能人としての自分の知名度で、集客ができるから、お客さんは来るから、飲食店経営をやるのは簡単だ、と考えるようですが、現実はそのほとんどが閉店します。
ヒトを使って、経営する、というのは非常に難しい、ということです。
コストを考えると外注に任せる、アウトソーシング、というのが主流となっていますが、実際には、かなり難しいです。自分で置き換えてもらいたいのですが、同じ内容の仕事で、自分の仕事と、頼まれた仕事、どちらの仕事に「身が入る」か。頼まれた仕事のために、完璧な仕事を達成する外注先は、そう多くありません。ほとんどは、満足のいく結果が得られないでしょう。納期・スケジュールの問題、価格の問題、何よりも問題なのは「品質」です。
その原料を元に自分の会社の商品を作っていくということは、この原料が非常に重要になってくるわけです。外注先がよっぽどしっかりした会社でないと・・・とんでもないことになります。

飲食店経営の店長や料理人では、ヒトをマネジメントすることはできないし、オーナーの思考を伝えることもできません。もしも、本気でその芸能人が飲食店経営を考えているのなら、まずは自分で全ての業務をやる、ことから始めなくてはなりません。コストを考えて、タイミーで・・・、派遣会社から・・・、システムや仕組みがあればまだ、何とかなるかもしれませんが、コスト以上の「品質」の劣化は避けられません。

零細企業の仕事は、100%完璧な仕事でなくてはなりません。98%ではいけません。100%でなくてはなりません。ミスしたけど、まあいいや・・・では、利益になりません。年間利益数百万規模ですらから、ちょっとしたミスで、経営が倒れるようなミスに繋がりかねません。