㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
経営者がリーダーなら、経営者こそ会社で1番辛い仕事を率先しなくてはならない。もしも、その辛い仕事を部下にやらせていた、としたら、その部下は、「社長は良いことだけをやって、自分は嫌な仕事ばかり」となり、何を言ってもいうことをきかなくなってしまうだろう。
もしも、議員の選挙のように社員からの投票があったとして、自分が当選する!と自信をもっていえる、そんな仕事をしているだろうか・・・と自分で自分で聞いてみるといい。
経営の中で、1番辛い仕事は、資金調達と人事のこと。
資金調達は、本当に骨が折れる。
経営が良い時、黒字がつづきキャッシュが順調に増えているなら、そんなに苦労はしないだろう。それよりも経営が悪化してからの資金調達は困難を極める。これが、運転資金でなくても、ローン審査であっても困難になる。「どうやって返済するつもりですか?」「もしも、資金ショートしたらどうするつもりですか?」「1年後の売上予測は?」そういった、経営者としては辛い質問に対しても、真摯に丁寧に対応しなくてはならない。1年後の売上予測?それは・・・やってみないと分からない、という回答では通らない。この資金調達を、人任せにすると、とんでもないことになる。
人事も同様である。採用しようとしても人が来ない、からといって人材派遣会社に頼む、スマートなやり方で、と考えていても、そんな簡単にはいかない。その社員に、「会社のために」一生懸命に働いてもらう、これが大変な作業だから。
経営者が、何もしないで、一生懸命働く社員にはならない。仕事も1つ1つ、何度も何度も根気よく教えて、できるようになるまで何度も教える。そこまでやって、やっと1人前になるかどうか。
さらには、時に、辛い、言いたくない事も言わなくてはならない。そうでないと、組織が崩壊する。1人のワガママを許すと、2人、3人と増えていく。悪い流れを断たなくてはならない。
こういったツライ仕事を人任せにしてはいけない。
リーダーは、率先して、人がやりたなく仕事をしなくてはならない。