
「苦労」経営における苦労とは、終わらない仕事を続けることか、それとも、資金繰りに苦戦することか、経営している中では「苦労」は欠かせない。すんなり上手くいくことの方が難しいわけで、ほとんどが失敗の連続です。
ましてや、新規参入や新しくその分野に飛び込むのであれば、尚のこと難しいわけで、簡単に上手くいくはずがない、そう理解できているかどうか。理解していたとしても、その予防策を事前に用意できているかどうか。苦労は、絶えず発生します。
その「苦労」を、財産と言えるかどうか。
できれば苦労なんてしたくない。失敗なんてしたくない、と思う、そう考えるのが正常な判断と思いがちですが、その苦労にこそ、有形・無形の利子がつくのです。つまり、苦労するからこそ、そこで、乗り越えるための技術が必要になったり、その苦労に対する対価としての売上が伸びたり、苦労するからこそ、他者との差別化が可能になる、レスポンスが早い、納期が早いなどの、差別化が可能になる、そういう風に「苦労」を捉えることができるかどうか、ということです。
さらには、どんなに不可能と言われるようなことであっても、情熱を持って、執念を持って、取り組めば、必ず達成できる、という「無形の資産」これを作る事ができるかどうか、これに気づくことができるかどうか、ということです。この経験が、自信となって、苦労こそ我が財産、と考えることができます。
経営の中で、誰もが想像するようなストーリーや、誰もが想像できるような範囲で、売上を増やしたり、利益を増やす、事ができる・・・そう思いがちですが、そうではありません。順風満帆にいくことが全て正しい、とは限りません。なぜなら、絶対上手くいく方法なんて、存在しないからです。経営者の真価は、何か事件が起きた時に対処できる器量と、その苦労を糧にどれだけ経営者が成長できるかどうか、という事です。