経営者は頭が良いよりも・・・みたいな、話しがよくあります。頭が良いのに、経営ができない・・という内容です。この真意に経営の根っこの部分があります。
経営していく中では、必ず経営には「理不尽」が付きまとう。この理不尽とは、一見すると不可能であり、リスクが高い、ことでもある。このリスクや不可能に対して、いわゆる頭の良い人は「できない理由」が瞬時にたくさん浮かぶのである。これも困難、あれも困難、これもあれも・・と。そうして、「できない理由」が完成するのである。
一方で、計算が弱い人間は、考えるよりもまずはやってみる・・という行動を起こすのである。その過程で、失敗し、改善し、また行動を変えてみる、そうやって経営していくのである。
当然のことながら、経営者は、計算が弱いよりも強い方がよいに決まっています。しかし、計算が早いが故にできない計算も早くできてしまい、その計算によって負の感情に支配されてしまうことが多々あるわけです。
経営の本質は、矛盾への挑戦、矛盾の解決です。普通に考えれば矛盾するような問題を解決する、解決できることが会社が存在する意義なのです。この矛盾を解決できない会社は、必ず淘汰されていきます。経営者は、自分の会社の矛盾(問題点)に自ら気づいて、自ら解決しなくてはなりません。そこで重要なことは、計算よりも行動する早さだということです。