(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表 中野です。

今IT時代の中で新卒の年収を高く設定しないと優秀な人材が海外に流れてしまうということが起きています。実際、本当に一部だとは思いますがファーエイに代表される世界的企業では優秀な人材に年収3,000万という金額を提示したり、世界的にみても新卒採用に年収600万を出すのは今や一般的だそうです。

そうした中で日本でも先日ソニーが一部の優秀な新卒採用者に年収730万という金額を提示するという話しがでてきました。やっぱり海外に優秀な人材が取られているという実態はとくに電化製品の世界では往々にしてあるという実例なのかと思っています。

しかし・・・
この話がネットニュースに流れてからしばらくたった今違うニュースが流れています・・・

「社内の年配50歳代からの猛反発にあい、この新卒採用方式は見送りになりそう」というニュースになっています。

「彼らの言い分として、何も実績のない若者に高額な報酬を支給するとは何を考えているのか?今まで頑張ってきた私たちの報酬をまずあげるべきだ!」と言うわけです。みなさんはこの話しを聞いてどう思いますか?

当然だ!会社は従業員が作ってきたものでその会社を成長させたのは彼らだ!という考えの方もいるでしょう。こうした考えを否定する気持ちはありません。

が・・・

ソニーという会社の経営者という立場で考えた場合、ソニーをこれからも発展させる成長させるということを考えた場合、それは果たして正しい判断なのでしょうか?これからはみんなで製品を製造するよりも新しい技術を作ったり、その技術についていく!ということが求められています。
過去の実績よりも未来の実績作りの方が大事!だと経営者であるならば考えるはずです。
それが社員に中々理解されないところにこの問題の難しさがあるように思います。

あなたの経営の参考になれば・・・