(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表 中野です。

先日、農業系就職案内サービスの会社の方と話す機会がありました。わざわざお偉い方も一緒に来てくれて、情報交換をできたのでその情報を共有したいと思います。

一言でいうと「人手不足」と仰ってました。需要と供給、募集する牧場と働きたい人のバランスが釣り合っていないとうことです。募集する牧場が増えているし、これからもまだまだ増えるだろうと言っていました。
ただ、一方的に人が足りないかというとそういう訳でもないとのこと。そのあたりを詳しく解説します。

(募集の入り口と出口の問題)
 入り口は彼らのような仕事、いわゆる広告、イベントなど人を集める仕事。これに関してはある程度の人を集めることができるし、そのまま働きたいという流れにまで誘導できる。出口側というか、実際働いたあと継続してそのまま仕事を続けられる環境の課題。他の産業でも課題である雇用の継続という問題。ここにもこれからメスを入れていかないといけないと考えられているようです。
 もちろん、牧場も家族労働から企業型労働へ変換していく過程とのことでまだまだ課題は多そうとのこと。
 この出口の問題に関しては、これから取り組もう!と前向きな牧場も増えてきている様子。このことを考慮すると決してこの産業に人が足りないのではなく、この産業の経営者、雇用者のレベルが足りてないことに問題があるのでは?というお話しもされていました。

今後ますます家族労働から企業体労働へ向かっているのは間違いないので、この問題に取り組む牧場とそうでない牧場とではますます差が開きそうですね。

あなたの経営の参考になれば・・・