(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 中野です。

「お金を稼ぐということ」の対価とは何でしょうか?

よくこういった問いかけは「マルチ商法」に使われたりするのであまり好きではないのですが、決してそちらへ誘導しようとしているわけではないことを理解した上で読んでください。

お金を稼ぐことの対価は、それと同等の「価値」の提供になります。

じゃあ、「価値」って何?というと「労働」だったり「商品」だったりするわけです。でも、その労働が「同等」か?というとそれが違ったりするわけです。あまりにもこの話しが抽象的すぎるので具体例を交えて話しをしたいと思います。

例えば、コンビニでバイトしています。時給は北海道の最低賃金865円です。
コンビニバイト1時間(価値)=865円(稼ぐお金)ということです。
この状態で865円が安いとなった場合に増やす方法は、2つあります。1つは労働時間を長くすること。もう1つは違う労働をする(転職)こと。この2つのどちらかを選択すれば稼ぐことを増やすことができます。

この場合、雇用される労働者であれば長く働くことは「お金を稼ぐ」という行為につながりますが、経営者の場合はどうでしょうか?経営者の場合、長く働いても「お金を稼ぐ」ということに繋がるとは限りません。というかほとんどの場合、ただの時間の浪費となるでしょう。
経営者がお金を稼ぐということは、この「価値」を作るという行為になります。自分で価値を作らないといけない!ということです。

なぜ?こんな話しをするというと・・・

昨日、2件の酪農家さんから相談されました。
なんかやることが無くてソワソワすると。何か身体を動かしてないと落ち着かないという話しです。
1件の方は、今までよりも飼養管理を見直して牛の事故が減ったために、治療時間が大幅に減ったため、時間が前よりもできてしまったというケース
もう1件の方は、昨年搾乳ロボットを新設して前よりも作業労働が減って時間ができてしまったけど、ただただ落ち着かないという内容です。
どちらも、今現在で「良いこと」が起きたのですが・・なにか気持ちが落ち着かないのです。

経営者の皆さんならその気持ちがわかると思います。僕も非常にわかります!
でも、だからといって闇雲に動いても決して「お金を稼ぐ=利益」につながりません・・残念ながら・・・
やるべきことは「次の利益の源泉を探すこと」=価値を作ることです。そのためには現状分析やまだまだ知識・情報も必要となるでしょう。ただ闇雲に動いて働いた気になってはいけません。

因みに両者の方は「次の投資をどうするのか?」という結論に至りました。それを来年にかけて考えていくことになりました。

あなたの経営の参考になれば・・・