(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 中野です。

今世間のニュースで話題のXiaomiは中国のスマートフォンメーカーです。
今回彼らが販売したスマートフォンはカメラが1億画素を搭載しているのに、かなりの低価格がウリのようです。

でも、僕も含めて「え?中国製品?信用できるの?まだまだ日本の技術力の足元にも及ばないんじゃないの?」という方が多いと思います。
が、現実はもはや日本の技術力はおろかGAFAの1つiphoneで有名な「Apple」をも凌駕する技術力があると言われています。その高い技術力が認められために日本での販売にも踏み切ったと思われます。

このXiaomi(シャオミ)が創業した当時は2010年です。キャッチコピーは「Just For Fans」でした。直訳すると「ただただユーザーのために」つまりお客様第一主義!という内容でした。これだけなら世界中どこにでもあるような会社ですが、その「ユーザーの意見を聞く」という方法が斬新でした。
それはネット上、つまりはオンライン上でチャットを介して聞いていたのです。
このオンライン上やチャットでやり取りするメリットの1つに
・速さ 
があります。それはユーザーとのやり取りが速いというこだけではなく、その要望への回答(改造速度)の速さもあります。要望があった次の週にはもう改変するレベルです。このことによりユーザーの使いやすさを取り入れ、他の商品との比較にも素早く対応し、確実に売り上げを増やして行きました。
・ユーザーがファンに
キャッチコピーにあるようにファン化させるというモノです。つまりは、ユーザーは自分の意見が取り入れられた商品が世に出ると、自分のことのように喜び、宣伝しまくってくれるというモノです。

この方法は従来世界中である「完璧の商品を作ってから世に出す」という発想とは真逆で「不完全なモノを少しずつ進化させる」というネットを使った新しい商品の創造と言われています。もちろん前者より後者の方がユーザーの今の生の声を取り入れるので、そのコストダウン効果は計り知れません。
ただし、「不完全なモノ」を世に出すという行為があったため、日本を含めた多くの国では不良品が多い国というレッテルがあるのも事実です。どちらのやり方が今後伸びていくのか?「不完全なモノ」から「完全なモノ」に変わった時の評価はどうなるのか?非常に興味があるところです。

あなたの経営の参考になれば・・・