(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表 中野です。
マネーの虎に出ていたあの「高橋がなり」さんが今YouTube上で人生相談をしています。
高橋がなり
・佐川急便で働く
・テリー伊藤に認められテレビ業界で働く
・ソフトオンデマンド(SOD)(AV業界)を創業
・国立ファームという農業生産法人を創業
こういった経歴をお持ちの方のところに、「これから農業をやりたい!」という20歳の若者が現れます。
なぜ?農業をやりたいと思ったのか?と聞いたところ、昔から食べるということに興味があった。ある日、会社を辞めて時間があったので昔から興味がある「食」について色々調べたところ、今日本の農業はマズい!と誰かが変えなくちゃいけない!救わなくちゃいけない!という想念に駆られて、行動しよう!と思ったとのこと。
日本の農業は、「遺伝子組み換え」や「ゲノム編集食品」に侵されようとしている。そんな物に頼らず、その土地が元々持っている能力を発揮するような持続可能な農業がしたい!と「日本の農業を変えたい!」という想いがあるようでした。
そんな若者に、がなりさんは「自分も最初は、遺伝子組み替えとか良くないと思ってたけど、実際に現場で働くと、この技術がないと将来餓死者が出るなと思った」と「そして、君みたいな都市の暮らしが疲れて田舎暮らしでリフレッシュ。農業なら誰でもできそう!と考える人が多いから、農業が発展しないし、優秀な人材がいないんだよ」と言います。
実際、僕自身もイチ経営者となってから、色々な相談がくるようになりました。「どうやって独立しましたか?」「何件コンサル先あれば、独立できますか?」「将来が不安なんですが、どうしたらいいですか?」最初は、真摯に答えてはいたんですが、こちらの熱量と相手の熱量に狂いが出てきているような気持ちが湧いてきて・・・もうやめようと思っています。
下手に、冷たい態度を取ると変な噂を流れるなと思っていましたが、もう別にそれでも良いのかなと・・・
僕の話しはさておき・・・
この若者のこういった「若者思考」の人、いらっしゃいますよね?
つまり、「世界を変える!」とか「〇〇は間違っている!」とか、この時期にそういった事を考えやすいと時期なんだと思いますが、その夢や理想が高ければ高いほどその対価として莫大なコストがかかるとという事をあまり理解できていないように思います。そのコストはお金とは限りません。「時間」や「労働」だったりすると思います。
具体例に例えば、この若者のように元々持っている地力で作物を作ろうとすると、土地の栄養素が圧倒的に足りません。それを化学肥料に頼らずとなると、落ち葉などの自然系堆肥でしょうか?どうやって大量に集めるの??誰が?コストが合うの?となります。食べれらるだけで作ればいい→天災で収穫できない年があったら飢え死にするよ・・・と。
理想を掲げるならそれに見合うだけの対価を用意しなくてはいけません。誰かが手を差し伸べてくれるなんて、子供時代のようなことはこの実社会ではあり得ません。
ちなみに彼の場合は、身体が弱くて1日5時間しか働けません。雇ってもらいながら、農業を勉強するという相談でした・・・であるならば言わずもがなです。さすがの がなりさんも怒る気にもなりませんでした。
あなたの経営の参考になれば・・・