(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表 中野です。
今現在は2020.03.10、サンフランシスコにいます。
先日、こちらのスーパーマーケットで買い物をしてみました。
牛乳、チーズ、お肉、野菜と日本と同じように売られていました。そこでこちらの食生活と食物の価格感覚の違いを今日はお話ししたいと思います。
誰もが想像するように、こちらではお肉が安いです。日本のスーパーで700~800円くらいの牛のステーキ肉がこちらでは300~400円くらいでした。鶏1羽でも400円で売られていました。その点、野菜が非常に高いです。野菜は生野菜ではどうでしょう・・・日本セブンの野菜スティック300円くらいが700~800円くらいの感覚です。
正直、物価がいまや日本の2倍にはなるサンフランシスコでこの価格ということは、現地の感覚では非常に高級食品が「生野菜」ということになります。その点、穀物やじゃがいもは安いです。こういった穀物類は保存が効くために、そこまでのコストがかからないという判断かと思われます。
なぜ?ここまで、お肉が安いのか?
それは土地面積が広大ということだと思います。その広すぎる大地で取れた穀物を、家畜に食わせれば相当コストが安くなるということです。ましてや、牛は沢山のメスと何頭かのオスを群れにしてもおけば自動で増えるし、穀物も牧草もその辺に大量にあるという感覚なので、下手したら豚や鳥よりも安いという感覚かもしれません。おそらくこちらのコーンの価格は10$くらいでしょう。キロ10~12円という感覚です。
それに比べて生野菜は冷蔵施設などのコストがかかるので、中流以上のセレブが食べるモノという認識です。下流の層は、野菜をほとんど食べないそうです。肉と穀物という感覚、だからホットドックやハンバーガーがアメリカで人気なのでしょう。
さて、ここからがこの話しの本題です。
今日本でも「ヴィーガン」の波がきていますが、アメリカに来て気づいたことがあります。それは「ベジタリアン」でいることは「セレブ」の証なんだということです!お金持ちのステータスの1つなんですね。もちろん、動物を救う!動物を保護する!というのがお題目ですが、その根底にはあくまでお金持ちじゃないとそれは達成できない!という事情がありそうです。僕はそう感じました。
こちらでは基本的に肉でお腹を一杯にすることは、貧しいのです。(もちろんステーキの高級店もありますよ)
だから、プラントミート(穀物からのお肉)も加工の工程を踏むため、肉自体よりも割高になるのです。
この感覚は日本と大分違います。日本では輸入した高い穀物を食べさせて肥育する。もしくは放牧して肥育したとしても、狭い国土での放牧(何頭も放牧できない)となるため、肉の生産コストはそこまで落ちません。だから、日本ではお肉の方が高いのです!
その文化の違いをまざまざと感じさせられました。
ハンバーガーショップにいくと、明らかに客層が落ちるのです・・・
あなたの経営の参考になれば・・・