(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表 中野です。
ソフトバンクグールプの代表は皆さんご存知、孫正義さんになるわけですが・・・
そのソフトバンクグループのビジョンファンドという部門をご存知ですか?今やソフトバンクグループの利益の大部分を占める「ビジョンファンド」今日はこちらを紹介したいと思います。
なぜ?ビジョンファンドを紹介するのか?を説明します。それは、投資というモノへの理解につながるからです。我々の身近で投資を受けた方なんていらっしゃるでしょうか?もしくは上場をした方は?ほとんどの方が経験がないと思います。
では、「投資で利益を出す」という行為はどういう論理で起こることなんでしょうか?
投資とは、これは後々大きなビジネスになるのでは?という考えから出資・融資する事を主とします。ここで1つ。
出資・・・お金の代わりに株などを譲り受ける事、返済義務なし
融資・・・貸し付け、返済義務あり
出資と融資は違います。
融資は、貸し付けですから利子で利益を出すのは想像できると思います。では、出資ではどうやって利益を出すのか?出資の場合、その会社の成長性を買うわけです。将来、大きな企業に成長できた時、その株が何倍にも化けて大きな利益を伴って返ってくるという理屈です。
例えば、あのzozotownの株を前会社のスタートトゥディ時代に購入しておけば、株価が最高に跳ね上がったところで売却できれば、大きな利益を出すことができます。
そうして、「投資」で利益を出すことが可能になるわけですが、その確率はどのくらいなんでしょうか?おそらく1/20,1/30くらいでしょう。多くの投資した企業は業績不振で廃業していきます。
ビジョンファンドはその確率を1/10で良いと考えているようです。
???なんで確率上がってんの?と思われた方もいると思います。そこにこのビジョンファンドの秘密があるわけです。
ビジョンファンドは、投資金額規模が10兆円となっています・・桁違いの金額です。通常資金調達で8億円!とか10億円!という状況の中で、5000億円!というような規模で投資をするわけです。アメリカシリコンバレーのベンチャーキャピタルでも3〜4兆円と言われています。その全部併せた金額とも桁外れの金額の投資になるわけです。
またその投資の手法も強気中の強気。例えば、皆さんにわかりやすく説明するとUberへ投資するとした場合、Uberはもう資金調達できたので「いらない」と答えると、「じゃあ、No.2のLyftへ投資します!」と返答するわけです。そこへ投資する金額は桁違いの数千億円・・・断ると他社への強烈なプッシュへなってしまうわけで、断ろうにも断れません・・という手法の一例です。
孫さんは言っています。競馬で言えば他の投資家は「各馬一斉にスタート!」のタイミングで投資をするが、ビジョンファンドは違う。第4コーナーを回った時に1番の馬に全ベットする方法を取っている、と。
ただ、今「rework」「OYO life」など綻びも見えています。が、桁違いのスケールでの投資を行うソフトバンクグループ・ビジョンファンド、これからも目が離せません!
あなたの経営の参考になれば・・・