(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表 中野です。

本日、2020.03.17新聞で公開されました記事。MMJがオホーツク酪農家4件と十勝酪農家3件の牛乳の受け入れを拒否している実情が報道されました。その内十勝の酪農家は1件はホクレンぺネルティを払ってでも戻るということで、2月中にホクレン出荷に切り替えています。オホーツク酪農家3件と十勝酪農家1件は4月からホクレン出荷に切り替える予定だそうです。

これは今日本中、世界中で問題になっているコロナショックが起こる前の出来事です。というのは2019年年末と2020年年初が近年稀にみる暖冬だったため、都府県の酪農家の出荷乳量が増えていたのです。さらに北海道は前年比103.4%と好調だったため、実質生乳は供給過剰だったのです。

牛乳の在庫を示す。脱粉の在庫が過去10年でもダントツに増えていたのが2019年12月段階。その段階レベルでは、通常の生乳販売でも苦しかったという実情があったと推測される。

牛乳は供給過多となれば脱粉として在庫をして、需要が増えればバターや脱粉を輸入して調整する方法を取っていますが、たかが日本のそれも北海道での生乳生産量が3%増えただけでここまで影響があるのが生乳の流通なわけです。なかなか一企業ですらおいそれと手出しできるレベルではないということなんでしょうね。

MMJ関連に関しては分かり次第また追ってご連絡します。

あなたの経営の参考になれば・・・