(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表中野です。
2020年4月7日 日本政府はコロナショックに対する緊急経済対策として約108兆円の経済対策を決定した。あのリーマンショック時の56.8兆円を上回る規模の金額となっているため、驚いているがその内訳をみた多くの有識者たちが「ハリボテだ！」とか怒っているが、なんで怒っているのか？を解説したいと思います。
あ！先に言っておくと僕は日本政府を批判しているわけではありません。日本政府はできる範囲でできる限りのことをやっていると思っている側の人間です。
108兆円の予算内訳として
・感染拡大防止・・マスクとか消毒薬etc （２.５兆円）
・雇用の維持・・（２２兆円）
１世帯当たり30万円給付・・4兆円
個人100万中小企業200万・・2兆円
金融公庫の無利子貸し付け・・16兆円
などなど内容は細かく分かれています。細かすぎるので割愛します。
私たちの生活に直結する部分、国民の多く（？なのかな〜）が声を上げている「補償しろ！」という部分に関しては、上記の〜１世帯当たり30万円給付〜や〜個人100万中小企業200万〜に関しての予算は６兆円になります。
予算108兆円となっていますが、その多くは「企業への融資 ５０兆円ほど」であり、残りが税金の猶予（納税を遅らせるための猶予金）のため例えば企業や個人が納めるべき税金を遅延させる事ができるという事これに２６兆円、通常、延滞税がかかってしまいますがそれを猶予するための財源として。
残り３２兆円（これはマスクやテレワーク支援などなど実質支援金）と実質支給額６兆円を足して約３９兆円をこれを実質「国から支出するお金」として予算組しているとのことです。
簡単にいうと、国の財政の「運転資金確保」として予算108兆円を組んだという事です。政府としても突然のことでお金がなかったので、資金調達の目処を組んだということだと思います。
アメリカと比べて、イギリスと比べて、韓国と比べて・・・・日本は酷すぎる・・・と言う人もいっぱいいますけども、僕個人としてはその考えは無意味な考えだと思います。アメリカでは現金給付が1,000ドル、約１１万円がすぐに決定されました。ですが、コロナで入院すると平均280~480万円かかるそうですよ・・・普通の人、払えますかね？払ったとして生活できますかね？
日本ではコロナの入院を原則無料としています。
こういった重箱の隅を突けばどこの国でもボロボロ出てくるわけです。
湯水の如くお金は沸かないんです。残念ながら、今はできることを精一杯やる、行動するしかないと思います。経済と健康を常に天秤にかけながら・・・です。
あなたの経営の参考になれば・・・