(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表中野です。

インド発祥のホテルベンチャー「OYO」日本では「OYOライフ」として活動しています。実際の賃貸を見てみると、東京相場で家賃10万円の物件がOYOでは12~13万円になるそうです。

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これは18ヶ月住む場合の諸経費云々を入れた場合の比較です。
これに更にOYOは家電・Wi-Fi・水道光熱費諸々が含まれています。なので、おおよそ4〜5年住んでやっと賃貸と同額くらいかかるという計算でしょうね。
出張が多い人、単身赴任の方、別居を検討している人、などなど様々な理由で流動する人は間違いなくOYOを使った方が得となるでしょう。
もちろんホテルでの宿泊となれば安くても20万以上はかかるでしょう。

では、これだけお得なOYOは果たして、利益が出るのでしょうか?

普通に考えたら利益は出ないですよね。
OYOの契約の場合、スマホでの決済が条件になっています。そこでは人件費が一切かかりません。→これだけでは弱いですよね
OYOの家電を全室統一します→同じ規格で大量に家電生産するや大量契約により既存より半額で購入できるそうです→これも同様に弱いですよね

じゃあ、OYOはなんで利益を出すのか?
それは「決済システム」だそうです・・???

人が生きていく上で「住居」に支払うお金というモノは、収入の30%を占めると言われています。また、「住居」に払う時間、これも1日の30%以上を占めると言われています。ヒトの「お金」と「時間」の30%を独占するというところに本質があると考えているそうです。
例えば、AmazonのEC(通販)アプリの凄いところは、売れれば売れるほど運転資金が集まるところにあります。お客さんからはすぐにお金をもらいますが、支払いは後回しにする事で、−43日という莫大な運転資金を確保しています。そのため、アマゾンはキャッシュが潤沢にあるため、先行投資をしてそれが税金対策にもなっているというわけです。

おそらくOYOも既存の「賃貸システム」でそれをやろうとしているのではないか?と僕は思います。要約すると、この賃貸システムはOYOにとっては集金システムなわけです。利益を出すのはその後で良いという考えなのです。

あなたの経営の参考になれば・・・