(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表中野です。

このブログをサラリーマンや従業員の方が読むとちょっと気分が悪いかもしれませんので、おすすめしないことを先に断っておきます。では。

今回のコロナショックでアメリカの瞬間最高失業率は14.7%これは人数でいうと、およそ2,000万人の方が失業したそうです。日本の労働人口が6,500万人からすると、その人数の多さが理解できると思います。アメリカに比べて日本は失業率6%台、失職者を入れるともっと高くなるという話しもありますが、アメリカに比べるとまだまだ低い事が挙げられます。

そこで出てくるワードが「企業は雇用の受け皿」「ヒトをきるのは最低の経営者」「1人も解雇するな!1円も給料を下げるな!」と言ったのはあの経営の神様、松下幸之助です。僕は何度か伝えている通り、ヒト=ベテランが価値がある時代は確かにありました。でも、それはそのヒト、ベテランが持っている「技術」に価値があったというのが正しい言い方です。そして今「ベテランの物づくり」という企業文化から「データ×AI」へ移行してしまいました。
さらには、コロナショックで売り上げ減のほとんどの企業の経営者の頭にあるのは「コストを抑える」事だと思います。その中でも人件費は大きい割合を占めています。

先日もコンサルで話している中で、こんな事を言っている方がいました「今酪農で大型化したら、ベトナム人を雇うのが1番儲かる」と。僕はついすぐに、「え?コロナで今来れませんけど?」と言ってしまいました・・・
機械化に莫大なコストをかけることは躊躇しても、毎月莫大な人件費を払うことには疑問を抱かなった日本企業の文化が、今回のコロナショックによって多くの経営者の考えが変わってきているように感じます。
日本企業一番の足かせとも言うべき、「解雇規制」のためです。さらには、給付金に代表される赤字国債の発行により、将来の増税は確実となっています。そうなれば、消費税はもちろん、社会保障費つまりは会社の経費負担はこれからもどんどん上がり続けます。
それに対抗するために経営者たちは、裏で少しずつ「雇用や解雇」を見直す動きが出てきています・・・

あなたの経営の参考になれば・・・