(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表中野です。
2010年にあのスタンフォード大学卒業の2名が新しい証券サービスとして会社を立ち上げました。現状、2020.05現在、1,300万人のユーザー数を獲得しています。
ロビンフッドの優れている点は、「ゲーム感覚」+「手数料がゼロ」という2つの要素がある投資運用アプリという事です。そのため若者世代を中心に瞬く間に全米に広がりました。
タダで株がもらえる「バラマキキャンペーン」など、「オレ、テスラ株もらった!」など紹介者と新規ユーザーに株をプレゼントしたりして顧客を獲得しているそうです。
さらには、メルマガ、SNSなどの広告戦略がミレニアル世代とマッチング。少額からでも取引可能で株だけでなく、仮想通貨、EYFなど投資に関して様々なモノを簡単に取引できるとことに最大のメリットがあります。
そして、「ロビンフッド」最大のメリットは「手数料無料」。この影響により他の証券会社も手数料も下げる処置を取らざるを得ないほどの影響があったそうです。
では、ロビンフッドは何で利益を出しているのか?それは「投資マネーの貸し付け利子」と「ユーザーの預金の運用益」、さらには「業者から受け取る仲介手数料(ビックデータ)」など、証券会社としての新しい収益モデルを作っているとの事。そんな中現在の時価総額は9000億円を超え、ユニコーン企業になるまで成長した。
誰でも簡単にそして借りて運用することもできるというわけで、熱狂的にユーザーを増やしている一方で「問題点」も出てきている。
ゲーム感覚で投資ができるため、中毒性が強い。そして、泥沼にハマるケースが出ている。先日、20歳の若者が75万ドル(7800万円)の損失をだして自殺したなんて事件も起きている。会社として責任も大きく問われだしている。
さらには「ユーザー情報を流しているためユーザーの利益に反するのでは?」といった疑念もあり、規制当局から罰金125万ドルも科されている。
さらには手数料無料化により様々な商品を販売するライバル会社も続出、米スマホ証券会社たちは、転換点にいるのかもしれない。
アメリカに対して日本でも今回のコロナショックで預金より投資へということで様々なスマホ証券ができてきている。「ネオモバ」「One Tap Buy」「LINE証券」などなど、これから先参入しやすくなるであろう。
これから先はもっともっと「投資」というものが身近になっていくということでしょうか?