(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表中野です。
7/15 日産が新車を発表した。「アリア」と呼ばれる、EV(電気自動車)では珍しいSUVモデル(多目的スポーツ車)タイプの発売となっている・・・そして、最も注目すべき事は、その航続距離、つまりEVの電池、連続走行距離。前回発表した「リーフ」が400kmに対してこのアリアは、610kmに200kmも増やせた。今回はEVと電池の関係について解説していきたいと思います。
この日産「アリア」やはり他のEV同様「大型ディスプレイ」+アマゾン「アレクサ(AI)」が搭載されていて自分のスマホで車の状態を把握できる仕様になっているとのこと。価格は約500万の設定だとのこと。これから車の主役は間違いなくEVが主流になる。それは、「自動運転」のため、センサー、コンピューター、AI、などなど様々な機能との相性が問題視されるからだ。それならば、確実にEVの方が相性が良いのはなんとなく想像されることだろう。
そのEVの最大の問題点は、電池(充電機能)にあると言ってもいい。太陽光しかり、発電所しかり、電池の容量とその寿命、コストがいつも問題視されてきた。あのテスラ社、イーロン・マスクもこの電池問題には相当工夫が必要だった。イーロンは、単三電池のような形のものを並列で大量に並べることで従来のものよりも容量を相当増やすことに成功した。実はこの時のこの電池(単三)は、日本のパナソニック性だったというのは有名な話し。ところが、テスラの台数が伸びるにつれてこの電池(単三)の大量生産が始まり、逆にテスラ社が世界に電池を販売するに至っている。
今回このEV最大の難関である電池(充電)容量に関して、日産はどうやってその航続距離を延ばせたのか?元々日産はAESC社製の電池を使用していた、この会社の電池は安全性が高い一方で航続距離が伸びにくいという弱点があった。そこで、新規サプライヤーとして中国の「CATL」社の電池を採用した事で、今回の610kmを実現できたそう。
この事は何を意味するのか?今までのガソリン車からEVへ移行する過程において、下請け企業に求められる商品・サービスが変化しているということ。今までのガソリン車であれば、精巧なエンジンとかそういった職人が重要であったが、これが「電池」に変わっている・・・この変化は今後あらゆる産業にも波及していくという風に考えて間違いないと思っている。
あなたの経営の参考になれば・・・