(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表中野です。

これからコロナショックの影響で経済がどうなるのか?を心配されている方も多いと思います。これは、日本経済も含めてグローバル、世界経済も同時に考えてみましょう。

【お金が余る】
 なぜ?日経平均もNYダウ平均も株価は上がっているのか?と疑問に思われる方も多いはず。今、飲食店や旅行代理店、航空などのモビリティ(交通系)サービス系は前年比50%以上の落ち込み、さらには東京オリンピックに向けて投資した分が全く回収できていないという現実があり、アメリカでもGDPが-32%という聞いたことがないレベルの落ち込みとなっています。
 ところが、それに比べて株価は3月を起点にどんどん上昇を続け、もはやコロナショック前よりも高値を更新しております。株価は半年先の業績を表すとも言われていますが・・それにしてもここまで上昇するとは誰もが思っていなかった事ではないでしょうか?
 その理由としてあるのが、この「お金が余っている」という話しになります。

コロナショックの景気対策として日本でも100兆円規模の経済対策、アメリカでも300兆円規模、中国でも150兆円規模、と世界中で今どんどんお金を刷って増やしている状態なわけです。いわゆるインフレ状態なわけです。もちろん、急激なインフレが起きないように最新の注意を払っていますが、そうは言っても経済対策を優先していますから、ジャブジャブお金が市場に溢れてきているわけです。
そのジャブジャブのお金が、株や金、暗号通貨に流れています。

このことによって今株価は上昇しているのです。
ある意味、バブルと言えるかもしれません・・・
この「不況バブル」と言われる現象は、今まで必ず起きてきました。ドットコムバブル、リーマンショック、およそ10年周期で何らかの経済的ショックが起きたときに、世界各国は「雇用」や「株価」を維持するために、とてつもない莫大な資金を市場に流入させます。金利も下げます。そういった反動は常にやりすぎてしまう・・そうです。国民からもっと!もっと!やれ!と言われ、政治家はそのポイントを上げるためにジャブジャブお金を作るわけです。

我々はこの不況バブルの波に乗れることができるでしょうか?

あなたの経営の参考になれば・・・