(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表中野です。

先日、ある若者がトヨタ自動車を退職した「独白」のような記事がこのnoteアプリで公開され話題になっていました。今、若者が3年も立たずにどんどん辞めていく・・というような話しがありますが、このどんどん辞める現象はどうすれば良いのか?考えてみましょう〜

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今の若者は根性がない・・というのはずっーーと昔から語られてきた使い古されたワードではありますが、ここ最近は特に加速されているようにも感じます。あのトヨタ自動車でさえ、ある部門では3年でおよそ半数の方が辞めているようですし、実際僕も3ヶ月か半年だったかで「辞めたい」若者からも相談され、そのまま退職してしまいました・・ということもありました。
じゃあ、そうした若者に「何かやりたい事があるのか?」というと、なんだか漠然とした理解できないような返答しかなくて、聞いたコッチが混乱する・・という事もあると思います。

この若者が実際、何をやりたいのか?わからない現象は、今まで僕も含めた旧世代たちにとって理解しがたい事のように思いますよね?「そういうモノなんだから我慢しろ!」という言葉、僕も会社辞めようと思った時にはよーく聞かされた言葉です。とりあえず、3年は我慢とか「みんながそうなんだから、お前もつまらない事言ってないで20年頑張ってみろ!」とかですね。
でも、若者たちが思春期に経験してきた事象、生まれた時から携帯電話があり、スマホがあり、ネット環境は当たり前という中では、どういった思考を持つのか?想像できません。
そうした彼らからしたら、今多くの仕事と呼ばれる作業を何十年と続けても「この先幸せになる未来が見えない」とか「これが今後のキャリアの役に立つのか?」という感情に支配されるという事なんでしょう・・

実際、こういった作業をロボットのように続けてしまったために、今や「使えないオッサン世代」なんてレッテルを貼られたりしているのも、1つの事実としてあるわけです。さらには、彼らが社会問題となって企業の生産性効率の妨げになってしまっているという事実があります。
こういったことは何も大企業で起きているわけでもなく、中小企業でも我々の個人経営でも起きているわけです。LINE1つで済む連絡がわざわざ電話対応となり、何度も電話を掛け合う現象とかイライラした身に覚えがある人も多いでしょう。

彼ら無意識にでもこの先50年と(20〜70歳まで)働いとしても、誰も国も会社も(会社も存在しているのか?すら不明)助けてはくれないという事を理解しているのでしょう。むしろ、盲信的に何かあったら会社が助けてくれる!と大声をあげている方々よりもマシかもしれません。

こういった状況の中で若者を会社に留まらせるというのは、なかなかに大変な作業ではあります。なんとなく、ほぼほぼムリなのかな?とすら思ってしまいます。が、1つあるとすれば「具体的なキャリアパスを示してあげる事」かなと思います。つまり、5年10年だったキャリア形成が20年50年となっているわけですから、その地図とも言うべき、道標が必要なわけです。
これが今巷でも話題になっている「ジョブ型」雇用の原型なわけです。
どの仕事がどのくらい対価なのか?自分はその仕事をどこまでマスターしているのか?それを確認させる作業が必要なのかもしれません。

あなたの経営の参考になれば・・・