(株)牛コンサル酪農コンサルタント 代表中野です。

イギリスでは先日、2030年までにガソリン車の販売を禁止すると決定した。これには商用のディーゼルも含まれるそう。トラクターもか?さらには、2050年までには、ガソリン車の走行すら禁止して、EV(電気自動車)を普及させるとのこと。この流れはアメリカの一部の州、カリフォルニア州や中国の一部の地域では少しずつこの流れが始まっているとのこと。この流れは世界的な流れになる模様。

ガソリン車から電気自動車EVに、クルマを変更した場合。実際の環境負荷はどうなのか?現在の電気は、火力発電を利用している割合が多いので、実際には電気と言ってもその原料は、化石燃料を燃やしているとも言える。その割合からすると、ガソリン車よりEVは、約半分のガスの発生で済むという話しだ。それが、このEV化の流れを加速している。
実際に、この温室効果ガスが地球を温暖化させている・・・という問題はとりあえず置いておいて、この流れが世界中で加速していく流れになるのは間違いない。

ついこの間、電気自動車の先駆者である「テスラ」は、車業界で世界No. 1企業の「トヨタ」の時価総額20兆円を抜き、次のステージはEVであるということを世界に知らしめた。まだまだ販売台数はトヨタの1/17にしかならない会社がである。さらには、「地球を守ろう」「環境に良いもの」というマインドが特に広がっている今の世界情勢では、特にSDGs(持続可能な開発)など、EU特有のビジョンに共感するヒトが世界にも増えているため、さらにこの流れは加速していくと思われる。

つまり、これからは「環境問題」に関する規制がさらに強化されていく・・・ということがこの事から推測される。我々畜産事業においては、まず間違いなく「糞尿処理」に関して、今後その対応に関してさらに規制がかかることは間違いない・・・
環境問題にはまだまだ科学的根拠が乏しいところが多数あるのは事実だが、ヒトのイデオロギーまで変えることはできないので、その事前準備は必要になってくると思われます。