(株)牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
SPACとは特別買収目的会社のこと。今オリラジ中田さんなどの影響もあり今米国株式へ投資する人が増えている。そんな中、米国市場の新規株式公開(IPO)でこのSPACがなんと半分を占めています。では、このSPAC特別買収目的会社とはどういった物なのか?を解説します。
SPAC(スパック)とは、未公開会社の買収を目的として設立される法人のこと、とあります。が、なんのこっちゃ?ですね。これは、上場が絡んでいるのです。日本でも東証1部、東証2部、マザーズ、など株式市場があるわけですが、会社がそこで上場する意味は分かりますか?
なぜ?会社が上場したいのか?それは、自分が持っている株式を公式に販売することで「巨大資金」を得るためです。会社の価値とは、時価総額で表されるわけですが、それは、株価×株式発行数なわけです。会社のオーナーとして自分が持っている株式を一般に販売することで、資金を得るとともに、会社をもっと成長させることで自分がまだ持っている株の株価を上げることで、さらに資産を増やすことも可能になります。ざっくりいうと、上場の理由はこんな感じです。
SPACは、この上場時に株式会社から資金を調達して、原則2年以内に未上場企業を買収する事を目的とした会社です。SPACは法人の形態の1つであり、SPAC自身何も事業をしていない、ただただ未上場の会社を買うための会社です。
そして、その買収した会社がIPO(新規上場)することで、市場に株式が公開され、そこで株価が跳ね上がることで、資産が増える・・というカラクリです。米国市場では今IPO銘柄の多くが、上場後株価2倍、3倍、5倍、という銘柄が多いのです。それを見越した投資と言えるでしょう。
今回の世界的なコロナショックによる、自宅引きこもり、経済破壊、そして、極端な金余り、更なる、給付金などなど、世界的にお金の流れが今までとは全く違った潮流になっています。こういった影響を大きく受け、今米国市場ではこのSPAC銘柄がブームとなっているのです。