㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

いわゆる水耕栽培とか言われる手法。工場内部で作られる野菜。その工場がアメリカで徐々に増加しているという報告。

全ての野菜が水耕栽培で可能というわけではないが、トマトやベビーリーフなどのハーブなど水耕栽培でも生育可能な野菜も数多くある。特にアメリカで増えている理由として、シリコンバレーなどの大都市圏のスーパーを除くと、穀物系の野菜、ジャガイモや麦などが1番安く、その次に肉などのタンパク質系が続き、1番割高と感じるのが、葉物野菜系だった。おそらく、葉物野菜系は大型機械で作ることがほぼほぼ不可能なために、手作業の割合が高いのだろう。手作業が多いというのは、それだけコストがかかるため、単価が高くなる傾向にあると思われる。

さらには、郊外となると日本と違ってその実質的な距離も遠くなり、そこにかかる運賃も増えると予測される。もちろん、この場合の輸送はチルドだ。その運送費がどうしてもネックになってくる。
アメリカに行って感じた1つがこの葉物野菜が高かったということだ。

そこにベンチャー企業が目をつけたわけだ。

特にアメリカでは飢餓よりも肥満の方が、より大きい社会問題になっているわけで、こういった野菜の摂取が増えることは社会的にも価値があるとされている。ただし、全てが全て賛成されているわけではない。

驚くことに対立軸が、なんとオーガニック農家だと言うのだ。
彼らの主張としては、「風味と栄養」の決めては土であり、栄養のある水だけを使う手法は、膨大な量の水と電力を使うことになり、環境問題に悪い影響を与えるという理屈だ。実際に、彼らはこういった屋内農場で栽培された野菜たちが、有機認証が取れないように働きかけているという話しもある。さらには、本物の太陽と電気の光では、どちらの植物が健康ですか?という問いかけもしているとのことだ。

一方で、こういった屋内農場はどんどんハイテク化が進んでいく。AIによる管理体制やロボットによる手作業の軽減はどんどん進んでいく。皆さんはどう思いますか?