㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

会計ソフト・・中小零細企業や個人事業者が決算書や確定申告をするために必要なソフト。この世界でもDXがどんどん進んでいる。そんな中でも、この2つのソフト、「free」と「マネーフォワード」がクラウドに特化している。そして、会計ソフトに留まらない・・という話し。

会計ソフトがクラウド化するとは、どういうことか。
従来のソフトといえば、CDなどでソフトをパソコンにインストールすることで、使用することが可能になっていた。その際、ソフトの価格に関しては買取りを実施していた。いわゆるオンプレミス型と言われるタイプ。
対して、クラウド型は、サブスクリプション・・月額課金で毎月少額を払い続けるタイプが主体で、ソフトがアップデートされるたびに、更新されていく。

会計ソフトがクラウド化されていくと、何がすごいのか?というと、もちろんこのサブスクによって、ソフトが常にアップデートされていくということ、データ更新もすごいのだが、その先にキモがある。

それは、会計ソフトだけじゃなくなる・・というわけだ。実は、金貸しまで始めるのだ。freeは法人向けのクレジットカード事業を開始。その際の信用データ。つまり、この法人はどこまでの限度額、カードを作っても問題がないのか、そういった信用調査をこの会計ソフトのデータから読み取るのだ。それによって、クレジットカードはもちろん、今後、銀行の信用調査に代わって、銀行の代わりにお金を貸す、という事業を検討している、というのだ。

銀行員の中にも、決算書を読み込めない人間ももちろんいる。そういったヒトでも、言ってしまえばどんなヒトでも、自動でAIが信用を判断してくれるというわけ。
それを裏付けるように、2社ともにまだ売上自体は、100億にも届かずかつ利益は20~30億円の赤字を垂れ流しているのにも関わらず、それでも株価は好調を維持し、時価総額は5,000億円、3,000億円を超えている。それは、会計ソフトに止まらず、その先にある企業に対するサービスを充実させる機能をみているという事だ。