㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

世界「倒産」図鑑という、倒産した企業の失敗を分析した本がある。

倒産した企業はそれぞれの理由を1言で言うほど愚かなことはないが、事象だけでいうと「キャッシュ」が尽きたにつきる。そのキャッシュがつきた理由が多種にわたるというわけだ。
世界的に有名な企業が、いつの間にか内情がぐちゃぐちゃになっていて収拾がつかなくなっていた・・という話しもある。

企業が事業を拡大する上で非常に重要な要素が「投資」である。その投資に必要なものは「資金」だ。この投資と資金(キャッシュ)のバランスをどう取り合うのか?と、言葉にすると簡単だが、実際にはかなり難しい。平成バブルが弾けたとき、リーマンショックが起きた時、そうした不況が起きた時に、このバランスの不釣り合いが表面化する。もちろん、世間一般では「こうした不幸」すら事前に備えておくべき!なんて回答が模範なのであろう。が、実際はそんな予測は全くの無意味。絵に描いた餅。

ただ、どの倒産事例も当たり前だが「キャッシュ」が尽きたのが倒産の原因であることは事実である。キャッシュフロー管理は基本中の基本ではあるが、基本であるが故にその管理が1番難しいという自覚の再認識が重要だということがわかる。