㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

とうとうトラクターをEV化する企業が現れた。トラクター業界のテスラ。

モナーク・トラクターというアメリカの会社が作っているフルEVのトラクターが販売されている。このトラクターは標準40馬力でブーストで70馬力。さらには「自動運転」は標準装備されている。360°をカメラで管理して、対物・対人検知はもちろん、転覆防止機能付きの自動運転であり、さらには有人運転をサポートする「シャドウモード」と、完全無人オペレーションの2種類があるそう。
もちろん、天候情報なはスマホなどを使ってリアルタイムでデータ通信を行い、トラクター側から得られる情報とミックスさせて、AIによる作業効率化と計画農業に活用させる・・となっている。

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この創業メンバーの1人にカリフォルニアで有名なワイナリーの方がいて、そのワイナリーでは有機農法をやりたいと考えている・・が、有機農法には人手がかかる。そこでそれをテクノロジーでカバーしようと考えていたところ、モナークトラクター創業メンバーを紹介され、一緒にやることに決めたそう。

このトラクターの充電は220Vで4〜5時間充電することで10時間以上稼働できる。この40馬力トラクターは2021年秋頃からの納品を予定しているらしい。価格は570万円ほど。まあまあ、既存のトラクターと比べてちょっとだけ割高なのかもしれないが、自動運転やデータ分析などほぼほぼ今の最新スマートシステムが標準装備されているとなれば、妥当な金額かもしれない。
このトラクターは1人で何台でも動かすことも可能とのこと。自動運転の魅力はそこですよね。

自動車、トラック、トラクターと乗り物がどんどんEV化させていく流れ、(飛行機のEV化は不可能と言われていて、ありうるなら水素かと言われている)とうとうトラクターのEV化まで推奨されている。自分の牧場にステーションを設置しなくちゃいけない・・もしかしたらトリウム原発、ミニ発電所を作るなんて発想が将来現実になるかもしれませんね。