㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

最近、特に物価高が目立つ。ウッドショックの影響なのか?銅やアルミニウムなどの貴金属類も高騰、さらには、穀物、原油価格もどんどん上がっている・・・ような気がする。これこそインフレなのか?

生活範囲では、確かに物価が上がっている感がある。我々にとって身近でいえば、来年もトラクターなどの機械類が高騰の気配。+10%なんて言われているし、現実問題、原油価格も高騰して、それに釣られて生活に必要な資材も高騰しているように思う。

この原因の1つが、バラマキ政策。一律10万円給付やコロナ対策支援金という形で、2021年はなんと国家予算100兆円のほぼ2倍の歳出になると言われている。2020年も相応の歳出。これによって、日本は株価が高騰。バブル以来の3万円台を突破していた。それだけの巨額のバラマキが行われた「せい」で、日本の円の価値が下がって、そのためにあらゆる資材が高騰している・・・と考えるのが普通だが、どうもそうでもないという数字がある。

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この数字は、世界の名目CPI=消費者物価指数を表した数字だが、日本は10月+0.1という結果に。対してアメリカは+6.20、どんどんインフレが起きて、止まらないといった形。

なんと、今起きている資材の高騰はインフレによるモノではなく、単純な原価の高騰によるモノというのが、この数字からわかるだろう。
残念ながら、実感する経済と別に数字から判断すべき経済指標は、アメリカはインフレ、日本はデフレ、という状況。インフレによって、賃金が上がるアメリカに対して、デフレによって、賃金が上がらない日本・・・そこに資材高騰が追い討ちをかける状態がこれから先です。

これだけのバラマキをしても、インフレにならない・・・不思議ですね