㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
僕は、2020年3月、コロナが本格化する前になんとかアメリカ、サンフランシスコ、シリコンバレーに行くことができました。そこで感じた第一印象が、物価の違いです。それまでは御多分にもれず、「日本って物価が高い」って思っていました。それが、シリコンバレーでは全てが日本の3倍でした。外食1食 1.5万円/1人。ホテル1泊3万円。ランチでも2000~3000円します。ラーメン1杯がそれです。ちなみに、香港では1泊スタンダートホテルで6万円だそうです。
グローバル基準で見た場合、1万円台で泊まれるホテルは東京だけだそうです。
「なんて日本はリーズナブルで財布に優しいんだ!」なんて、思う方はこの記事をご覧の方にいないと思います。
さらには、企業のトップ、経営者の報酬もダントツで日本が安いそうです。大企業の経営者のトップが5〜6億円。あの問題になったカルロスゴーンが20億円。この報酬が高いのではなく、日本が異常に安いのです。だからこそ、日本に優秀な人材は来ません。優秀な、世界トップレベルの機械、テクノロジーも来ません。・・という状況だということです。
残念なことに、日本の酪農経営者の多くは、「なんでこんなに高いんだ?」とか「なんで機械が入ってこないだ!」とか、怒っている方が多いですが、こんなことは当たり前です。ケチで口うるさい、日本に売ろうという奇特な国はないわけです。日本がお得意様!という時代はもう30年も前だったという自覚を持つことが重要です。
さらには、日本の乳価は決して安くありません。それでもここまで収益性が悪いということは、まだまだシステム改良の余地がある・・というのが、グローバル的な考えです。もっと無駄を切り落として、スリムな経営にしていくべき、ということです。今アメリカの友人に聞くと、アメリカの酪農家は儲かっているそうです。乳価が日本の7割なのにも関わらずです。この違いはどこにあるのか?
もっともっと儲ける方法があるはずです。