㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
100円均一のダイソーがどうやって大きくなったのか・・
100円均一の世界でも相当なライバルがいたらしい。日常的に100均を利用しているが、どんな歴史があってどんな経緯があってここまでの会社になったのか・・考えたこともない。僕もない。
100円商品の原価はまちまちだが、中には原価80円や98円の商品まであったらしい。そこまでしないと顧客を呼び込むことができなかったそうだ。
そんなダイソーの社長は、矢野博文という方で、このヒトの自著伝を読むと、経営者として不安で不安で・・という文面がありました。常にいつ潰れるのか?わからない。手のひらに、「つぶれる」とかいて、毎日働いていたそうです。これだけ、聞くとなんでそんな不安になるのか?と思う方がいると思いますが、経営者は常に不安です。
セブンイレブンの超有名な鈴木敏文元社長の逸話があります。当時、鈴木社長が新発売されたカレーパンを食べて、美味しくなかったために「パンのバイヤーを呼んでこい」と突然怒り出したという話しがあります。バイヤーは「そのカレーパンは、それでも売れています」と反論したそうですが、鈴木社長は「美味しくもないパンが売れているだと。美味しくないものが売れるなんて、お前はセブンイレブンを潰す気か。」と怒ったそうです。実際に、消費者はそれでも美味しいと思っていて食べていた。が、鈴木社長は妥協しないで、味の更なる追求をした。
セブンイレブンの商品は、1年で6〜7割くらい常に商品を入れ替えている。同じクリームパンでも常に、味の追求をしている。
「今日の否定」今上手くいっていることでさえも、否定して改良していく強さに、ダイソーの矢野社長は、共感している。だからこそ、企業として今まで生き残っているのだろう。それぐらい、商売とは厳しい世界なのだ。
こういった「今日の否定(自己否定)」をできない経営者は、他責になっていく。今の制度が悪い。国が悪い。農協が悪い。自分のやり方が悪いとは絶対に言わない。