㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

学問のすすめの序章ですね

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という言葉がありますね。これは、人は生まれながらに平等である・・・という意味ですね。福沢先生は、差別主義を批判したのか?という誤解があります。

この言葉の本のタイトルは「学問のすすめ」です。平等主義ではないのです。

なぜ、学問を薦めるのか?という疑問です。

「天は・・・」の続きが重要なのです。

「天は・・・」なのに、裕福な人もいれば、貧しい人もいる。その差はなんで起こるのか?と続くのです。
なぜか・・「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」(ヒトは学ばないと知識を得ることはできない、知識がないもの愚かな人である)
つまり、学ぶか学ばないかによって差が生じると言っているのです。

世の中には、難しい仕事もあれば 簡単な仕事もあります。
頭を使う仕事は難しく、肉体労働は簡単な仕事です。
難しい仕事は裕福であり、簡単な仕事は貧しいものである。

この差も、学ぶか 学ばないかによって差が生じる。

この後、かなり厳しいことを仰っています。

知恵がないのがエスカレートすると、恥を知らないようになります。自分が無知だから、貧乏になって飢えや寒さに困っているというのに、自分を責めず、近くの裕福な人を恨む。「愚民の上に圧政がある」つまり政府が悪いのではなく、愚民が自分たちで招いた結果なのである。

まあ、なかなかに強烈な物言いですね。
普通の人なら、「ばかにすんな!」と怒り出しそうなセリフです。

実は、これと同じ内容をイギリスの名著「自助論」でも、同じことを言っています。自助論は今から180年前、学問のすすめ は今から150年前。かなり古い時代のことなのに、今の日本の現状を的確に表しているのではないかと思います。
実際に、日本の教育レベルはどんどん落ちています。アジア大学ランキングも落ち続けています。社会人の勉強時間は1日4分です。
大人も子供も勉強しない国民なのです。

これは、別の見方をすれば・・・ブルーオーシャンとも言えます。つまり、勉強すれば「勝てる」のです。と僕はすごく思います。一緒に勉強しましょ!