㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

社員に、働きがいを持たせるには・・・経営者にとって永遠のテーマである

自主的に動いてほしい。やる気のある人材になってほしい。経営者なら誰もが思うことである。しかし、現実はそう簡単ではない。経営者はそのためにあらゆる手を考える。福利厚生はどうだろうか?社会保険を完備して、従業員が働きやすい環境を作る。給料を他よりも高くすればどうだろうか?
多くの経営者は、これらを実践してもなぜかピンとこない。社員の動きが変わらない。

先日、ドラッカーの「マネジメントの解説書」を読み解いて、そのヒントとなるものがあったので、紹介する。

”働きがいを持たせるために、仕事そのものに責任を持たせなければならない”つまり、その与えられた仕事を自分の仕事という責任、やり遂げるという責任、これらを持たせるためには・・・
① 生産的な仕事
② フィードバック情報
③ 継続学習が不可欠である
詳しく解説する

①生産的な仕事とは、「価値を生み出す仕事」ということである。自分でなければ・・自分は必要とされているんだ・・という意識を持たせること。それには、その仕事が効率的であり、先進的であり、知能労働に近い肉体労働である(道具を使う)必要がある。
「無駄な仕事をさせられてやりがいを感じるヒトはいない」
”仕事を分析せず、プロセスを統合せず、管理手段と基準を検討せず、道具や情報を設計せずに仕事に責任を持たせようとしても無駄である”
→ 自由にやらせれば、優れた仕事をする・・というのは、現代でも証明できていない

② フィードバック情報
 ”働くものに対する成果についてフィードバック情報を与えること。自己管理が可能な状態でなければならない” 成果に対して、正しい認識であるかということ。つまり、この仕事の価値がどのくらいなのか?という認識でもある。

③ 継続学習
 肉体労働よりも、事務労働、事務労働よりも、知識労働にとって、継続学習は必要である。知的労働で成果を上げるためには、専門化(プロフェッショナル化)しなくてはならない。そのためには、様々(経理、市場、企画、システムetc)な知識が必要になる

”マネジメント”には、これら3つが最低限の基盤である。と書いてある。中小零細企業でこれが出来ている企業は、ほぼ0だと思う。