㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
昨年9月頃から警告を発しておりましたが・・・実際に起きてしまいました
酪農危機1
生乳の余乳問題・・2021年年末に5,000t余るからさらに2022年3月末に更なる積み増し危機、さらに5月のGWでも積み増しのリスクが高まっている予測もでている。2022年夏場にどこまで消費できるのか、飼料用に代用するためにさらに補助金がかかる予測もでています。このツケが後をひき、おそらく、2023年の乳価も・・・でしょう。
酪農危機2
飼料・資材の高騰・・・コロナ危機から一転、経済が各国回り出したために、いきなりの需要が急増。さらには、コンテナ輸送の混雑も合わさり、世界的に高騰。そして、2022年3月にはウクライナへのロシア侵攻により、さらに飼料高騰が起こると予測されている。実は、建材も爆上げしている。
誤解のないように説明しておきますが、コモディティ(資材)はモノが足りなくて相場が上がるわけではありません。世界情勢の不安が起こって、相場が上がるんです。トイレットペーパーが、無くなると原理は一緒です。株価は、不安があると下がります。なので、情勢が落ち着くと、また下がってはきます。
酪農危機3
酪農に関わる金融機関の締め付けが始まる。この話しをしていいと言われているので話しますが、これから先の大型投資は、農協の許可が非常に降りづらくなっています。昨年比5倍(イメージ)くらいですね。はっきりと断ることはないので、勘違いしやすいですが、それは実際に断れています・・・ということが既に起こっています。
ということは、クミカンに関する農協の目が相当厳しく、シビアになるということです。経営者の腕が問われます。
今までの経営で、どこまで投資(準備)をしてきたのか、どこまで次の利益のための投資をしてきたのか・・その差がどこまでも発生していくと思います。
経営が苦しい方は、常に入ってくるお金(売上)と出ていくお金(支払い=経費)を把握しなくてはいけません。このチェックが最低限、毎週。その上で、どこまで売上に貢献できるか、じわりじわりと来年のために投資しましょう。