㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

儲かったお金を何に使うのか?

貸借対照表でいうところの「利益剰余金」つまりは、今まで経営してきて儲かった儲けのことです。この儲けを自分は何に使っているのか・・考えたことありますか?
これは、何のために経営しているのか、何のために利益を出しているのか、と同義語かもしれません。

大半の経営者は、「儲けた金で何をしようが自由だろ」なんてことを思っているかもしれません。

でも、本当に事業を継続、発展させていきたいのなら、その発想では不可能です。

あの松下幸之助もこう仰っています。
「経営が上手くいかない、失敗する、そういった会社の大半は、自ら招いているということです。上手くいかない経営者は、経営者がその会社を潰している。当の本人は決してそうは思わない。『一生懸命やってんねや』『一生懸命やっているけれどもうまくいかないんだ』でも、私から見ると『君が会社を潰しているんやないか』」

この意味わかりますか。

僕も経験がありますけども、これは酪農経営に限った話じゃありません。人間誰でも弱いですから、「私(わたくし)」に負けてしまう時があります。「私」とは「私利私欲」のことですね。さらに、都合が悪いことにこの「私」を本人はそう思ってなくても、周りはよーーく見ているということです。家族や、従業員、仕事仲間、関連業者など、全てです。
失敗する人は、この「私」が大きい。一方で、成功する人は「私」がありません。

儲かったから、そのお金で高級車を買う。
その高級車が今後、自分の事業にどう役立つのか・・リターンがあるのか。
あるいは、ただの浪費なのか。
大抵99.9%の人は、「私」に負けてしまう。
そういう人が失敗するのを沢山見てきました・・と松下幸之助も言っています。

では、その儲かったお金を何に使うのか。
それは、次の事業への「投資」です。事業を発展させるために使うのです。それ以外は、異物です。
儲かったお金をどう使うのかはもちろん自由です。だからこそ、難しいんだなと思います。