㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
うーん。
アニメーションの世界では、月間給与18万円をもらえると、これでかなり多い方らしい。30秒のアニメーションでも、3人から4人のチームで3ヶ月もかかり、さらには1300万円ほどの費用がかかる。利益はごくわずかで、見積りを間違えたり、想定外の問題が起きたりすれば、儲けなどすぐに吹き飛んでしまう・・・そんな状態が常態化している。
「将来性のない事業に人材を投入している」なんて揶揄されることもある。
「いい仕事をしているんですけどね。みな、全身全霊を仕事に傾けています。でも、その品質が認められるとはかぎらないのです。」
どうしてこんなことが起こるのか?
こんな事を放置しては、勿体無い・・と言うのは簡単だけど、収益性がない=誰も求めていない・・という事であり、社会から必要とされていない・・という無言のメッセージでもある。
アニメーションの世界で起きているようなことが、社会のあちこちで起きている。そこで働いているヒトが気づいているのか気づいていないのか・・にも関わらず。経営者はとくにこの「社会に必要とされているのか」をロジックで理解しなければならないと思う。
「自分がどれだけ頑張っているのか?なんで誰も気づいてくれないのか?」では評価されないのが、このアニメの世界からもわかる。1日15時間とか働き詰めでそれでも、新社会人よりも給与が少ないという現実。
自分の経営の中にも、そういった仕事がないのか?をよーく考えるべきなのである。そして、そういった自己満足的な仕事をどんどん減らし、価値のある仕事の割合を増やすべきなのである。価値の低い仕事と、価値の高い仕事を判断するのも経営者の大事な仕事である。