㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
TBM社が作るライメックスについて
ライメックスとは、脱プラスチックのために石灰岩から作られた素材のこと。他にも「紙」の代替品になる。
人類初期から石器時代、青銅器時代から鉄器時代へと進化し続け、今はプラスチック時代と言ってもいいくらいあらゆるところにプラスチックが使われている。
そのプラスチックはもちろん、石油から生成されているわけだが、それを、違う物質で作ろうというもの。
ライメックスは、石灰岩、炭酸カルシウムから作るというもの。
ライメックスの紙は、水に濡れない、破る時の音が大きい、という特徴がある。
このライメックス(LIMEX)という素材を提供する、株式会社TBM社は、日本でも数少ないユニコーン企業。
ユニコーン企業とは・・「評価額1,000億円以上」「未上場スタートアップ」「創業10年以内」「テクノロジー企業」という4項目
資金調達も135億円と順調に増やしています。さらに、最初から世界をターゲットにしているところが評価されています。特に「紙」では、「水」資源を大量に消費する。ライメックスを使うことでその水資源を節約することができる・・ということで水資源が少ない国では、共同出資などの話しが進んでいる。
さらに、SDGs、ESGに即したビジネスモデルになっているので、資金調達もそこにメリットがありそう。
ただ、このライメックスの石灰を使った技術自体は、そこまで目新しい技術ではないため、一部では「詐欺扱い」を受け、訴訟までされているという事実もある。TBM社としては、断固反対の姿勢を貫いてはいるが、どこまで影響があるかは未知数。
素材を作るという事業は、事前の準備段階では莫大な資金が必要になる。ユニクロやニトリのSPA(生産から販売)などにも、同じように莫大な資金が必要となる・・・が、もしそれが実現すればその分野では競合が誰も勝てない・・市場になる・・・という考えがあるのでは?と僕は思っている。