㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

(1)の続き

日本電産 永守さんの恩人とは?
普通、恩人といえば、あの時世話になった人のことを言うのだが、この方はやっぱり人とは違っていて、「自分の闘争心を育ててくれた人」というのが恩人だというのだ。
つまりは、恨み辛みある人間のことを言っている。
なぜなら、その人のお陰で、自分は「〜〜〜こういうことを知ることができた」という解釈なのだ。

どんな方が恩人なのか?
(1)小学校時代の担任
この先生はエコ贔屓する先生だったそうで、貧乏な永守少年には相当冷たかった。授業中は無視され、反抗して成績を上げても「百姓の小倅がそんな勉強して何役に立つねん」と言われ、この時から彼の闘争の日々が始まった・・と書いている。
(2)兄嫁
学生時代、学友たちが「革靴」を履いているため、自分も欲しいとせがんでも一切買ってくれなかった。「あんたにはそんなもんいらん」洋服も、時計も、鞄も。
モノに対する執着、そして「自立心」が確立された・・と書かれている
(3)大学の先生 見城先生
この大学在学中、先生に呼ばれ「君なあ、いつも偉そうな口聞いているけど、このドイツ語の論文、明日の朝までに訳して持ってこいや」と1冊の本を渡される。こんな風に無理難題を渡され、さらにそれがどんどんエスカレートしていったのだそうだ。この先生によって、「反発心」を身につけた・・と書かれている。

実際に自分の事業がダメになりそうになった時、夜も眠れない時、「もう楽になっても良いのではないか?」と、ほだされそうになる時が誰にでもあると思う。そんなとき、自分を散々馬鹿にした奴の「嬉しそうな顔」が思い浮かぶ。
・・・「ほら見ろ、やっぱり言った通りだ」・・・・
腑が煮えくり返り、もう一度だけ頑張ろうと思える。
そんな経験を永守さんも何度もしたのではないか?と思う。

人とは違うことをやろうとすれば、言われのない誹謗中傷を受け、心が折れそうになる。普通の時でさえ、本当に心の底から・・・・と思う人間も片手くらいは必ず存在する。
そんな人たちを、恩人である・・と言えるくらい強い人間でありたいと僕も思う。