㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
乳価に関する推測、あくまで推測
乳価に関して・・
結論から言うと、乳価は上がるでしょう。おそらく大幅に。10円か15円か。
しかし、その時期はもっと後になるでしょう。早くても、1年半後。
理由解説
<上がる理由>
世界的な資材の高騰が大きいです。それに伴って、世界的に乳価格が上がっています。EUで、38円→ 60円ほどに。カナダも、アメリカも、同じように上がっています。情報はありませんが、中国も上がっています。
世界は、日本のように一元集荷ではなく、自由競争ですから、上がるときは上がるし、その分下がる時も早いです。
日本でも期中改定がされるように、万が一なれば、より自由主義になるでしょうが、今の酪農経営で生き残れる人はより少なくなるかもしれません。
<上がる時期>
原価が上がっているのは、誰の目にも明らかなのに、動けない。
これは、誰が口火を切るのか?を、みんなで様子見しているからだと思います。ビビりが日本人の伝統芸能ですから、どの食品が大幅値上げに踏み切るのか?それをマスコミがこれでもか!と取り上げますから、そのチキンレースの真っ只中というわけです。どこか1ヶ所でも、大幅値上げに踏み切れば、牛乳も一気に30円とかあげるんじゃないでしょうか?
実際に、日本人消費者も値上げに敏感で、あげると売れなくなるのも事実です。
オーガニック牛乳が1本、400円で売れないと一緒ですね。
これが、限界まで続くと思います。
世界の流れを見れば、値上げは当然ですが、これに期待してはいけません。
実際に、こういった状況下でも利益を確保している経営者もいます。
もっともっと、経営者としてのスキルをあげることに集中すべきです。
その上で、情勢が傾いてきたら・・・というのがストーリーです。
さらに、情報として、おそらく後一年以内、来年の乳価が決まる頃に、酪農家の離農がさらに加速します。諦める経営者が、より増えるという印象です。
参考までに。