㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

儲かったお金はどうなっているのか?
非常に単純な収支構造を考えると・・・
「製品を作る」「顧客に販売する」「代金をいただく」「その中から費用を払う」という、売上ー経費=利益という単純な構造である。
では、この利益は、経営の中で、どこに使われたのか?
この利益は、実際に手元にあるのだろうか?
この利益が年間100万円だっとして、その100万円はどこにあるのか・・経営者として考えたことがあるだろうか?

利益が発生した場合、税金が発生する法人でおよそ25%ほど、利益が出ているにも関わらず、その税金を払うお金がない・・・という話しをたまに聞くことがあるが、ではその「利益」はどこに消えてしまったのか?
会計上でいえば、固定資産(機械、土地)、棚卸し資産(在庫)、売掛金(回収予定)などになっていると言われているが、なぜ利益が出ているにも関わらず、税金を払うお金がないのか・・・ここに問題がある

発生主義とキャッシュフローベース
なぜ、決算と手元のキャッシュにギャップが生まれてしまうのか。発生主義と書いているが、これは、経費は先払いで代金は後貰いが起きているから・・という解釈で理解しておいて良い。これによって、キャッシュと経理に差が生まれてしまう。
さらに、決算、経理というものは、時間がかかる。毎月決算をしている小規模零細は稀であろう。さらに、毎月決算しているといっても、次の月1日に結果が出るなんてことはない。早くて5日、遅ければ2週間以上かかる。それでは、経営判断なんてできない。
だから、キャッシュフローベースで、リアルタイムに経営判断していくべきである・・と言っているのである。

キャッシュがこれから増えるのか、減るのか、それによって、経営のやり方を随時、変更していくのである。

土俵の真ん中で相撲をとる
お金のことをつねに心配していては良い仕事はできない。そのためにぎりぎりの資金繰りは決してしないようにしなければならない。こういうと、「できないものはできない」「言うだけなら誰でも言える」と言う人がいると思う。
しかし、松下幸之助さんの「ダム式経営」にもある通り、何かを成そうとするときは、まずは心の底からそうしたいと思い込まなくてはならない。「分かってはいるけれど、現実にはそんなことは不可能だ」と少しでも思ってしまったら、どんなことでも実現することはできない。どうしてもこうでなくてはならない、こうしたい!という、強い意志が経営者んいは必要なのである。
この強い意志によって、何が変わるのか?それは、日々のほんのちょっとの考察、行動が絶対に変わってくる。そのほんのちょっとが、少しずつ積み重なり、大きく変わるのである。習慣を変えることが経営を変えるにことに繋がる。