㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
経営者自身ではなく、他者から見られての「資産」とは何か?
経営では、「お金」を使って資産を増やしていくことになります。
では、そのお金を何に使うのか・・・
もちろん、日々ルーティンに使うこともあるでしょうが、大事なお金を「良質な資産」に使わなくてはいけません。
では、良質な資産とは??
資産といえば、土地などの不動産、もしくは機械設備などを想像するでしょう。
純資産比率を上げる・・・とか、30%以上を・・とか、色々言われますが、現場レベルでの1番大事な資産は「現預金」です。
「現預金」に勝る資産はありません。
会社の経営が悪くなるとは、手元の資金が無くなることをいいます。借金が多いとか、赤字が続いたとかで原因ではなく、手元資金が無くなることが1番まずいパターンです。なので、1番の資産は、通帳にある「現預金」なのです。
ここからが経営の難しいところで、じゃあ、現預金を貯めているだけでいいのか?
使わなければ、貯まっていくのでは?と単純に考えがちですが、そういうわけでもありません。
これまた厄介なことに、使わないと増えず減っていきます。
現預金は「資産」であり、道具でもあるわけです。
的確に使いつつ、効果的な方法を模索する、のが正しいわけです。
では、この視点で見たときに、他のモノはどうでしょうか
ハンドリングが良くて(すぐに現金化できる)、方法が複数ある、という視点です。
この視点から見ると、土地などの不動産もしくは機械設備は、残念ながら「負債」として見る方が正しいのかもしれません。その維持メンテナンスにお金がかかります。世間一般では、土地持ち、家持ち、はお金持ち・・というイメージですが、これは経営においては、逆なのです。
例えば、ある会社が事務所を新築で建てる・・・これは通常資産としてみなす方が多いでしょうが、僕は「負債」だと思います。事業拡大にあたって、事務所を建て増すことができません。仮に賃貸であれば、もっと広いところに・・という選択があります。こうやって見ると、「負債」にならざるを得ません。
どうしても、世間一般の常識でみると・・という思考が絡んできます。それが、経営におけるネックでもあります。