㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

GMO インターネットサービス企業、代表は有名な熊谷氏。そんなGMOが・・・

GMOが新卒採用に関して「高度な人材」に絞る方針を決定した。
高度な人材に対して、初年度の年収710万円、日本の平均の大卒年収が300万円ほどだからおよそ2倍という計算。

海外ではすでに優秀な人材に対して、年収1,000万円が相場で、ごく一部だが3,000万円という場合もあるが・・・日本では異例扱いである。

コロナによるテレワークの試験導入により、より業務が人海戦術からAIやSaaSを利用した業務へと移行した結果、こういった決断に至った。
これは、一般人が恐れている機械と人間の仕事の奪い合いがとうとう日本で表面化したということだろう。
おそらく、GMOも既存社員で年収710万円に到達しない社員もいると思われるが、社内の反対勢力を押さえこんでこのジョブ型を発表できた事は、日本でマレだと思う。

一方、フジテレビ、博報堂、パナソニック、ホンダなどは、早期希望退職を募っている・・・社内人材の若返りと社内の働き方を根本から変えていく流れは間違いない。この流れは、ゆっくりと大企業から中小企業へと流れてくるだろう。

このニュースを聞いて、「もしかしたら人出不足が解消されるんじゃないのか?」なんて思った経営者は、考えは甘い。これは、労働者一人当たりの生産性が上がるという話しである。つまり、社員の給料を上げる!という話しなのである。この差別化によって、逆に低賃金で働きたいヒトは減るので、零細企業の最低賃金の雇用はますます厳しくなると予測する。
特に若い世代のこの低賃金に関して、より雇用できる人数は減っていくだろう。新卒プラチナチケットを、低賃金の企業に使おうとするヒトは少ないだろうから。