㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

YouTubeのコメントでどうも勘違いされているコメントがあったので、詳しく解説する。

こんなコメント

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① 確かに最近の動画は、会計や財務的な話しが多くなりがちだとは自覚している。これには理由がある。酪農経営者だけではなく経営者の多くが、この会計・財務がよく分からず経営しているのが実態だからである。
その会計や財務が理解していないばかりに、経営になっていないケースが多い。この方が言っている「具体的な」酪農の話しとは、おそらく飼料に関することや繁殖に関すること、これら「営業(作業)」的なことを言っているのだろう。もちろん、それらを否定する気持ちはないが、経営者としてもっと重要なことがある・・と僕は感じているから発信している。
むしろ、今みたいな時代だからこそ、こういった経営スキルが必要だという意味である。
実際には、みんな苦手でやりたくないから、そっち(作業)に逃げるというのが現実だと思う。

②酪農家を元気にする?・・・・元気になった、やる気になったところで、今の不況を解決できるのか?歯が痛くて、歯医者にいったとして、医者が痛みに共感して、痛みを共有して、患者さんが楽になればいいのか?多少痛くても「治療」が上手な医者が良い医者じゃないのか?
一時を元気にしたところで、根本的な治療をしなければ、解決できない、とやっぱり理解できないんだなと・・・実際にはこういう意見が僕のところには多い。
「お前に何がわかる?」みたいな、コメントも以前は来ていた。
でも、みんなが求めているのは、「元気になる」ことではなく、「儲ける方法」である。特にコンサル料金を払ってくれている顧客は、絶対にその気持ちである。無料だから、「元気」とか生ぬるいことが言えるのだろう。

③「ビジネスモデル」を変える?
僕は、酪農ビジネスには良いところしか思いつかない。だって、生産した生乳を全て買い取ってくれる・・・こんなビジネスなんてそうそうない。だから、計画生産をする。当たり前だろう。受け入れる側にも、都合や予算があるから。
それでも、生産したモノを全て買い取ってくれるなんてシステムには、感謝しかない。酪農家のことを、生産者という。これはまさしく、生産だけだからである。
本来は、この生産したモノを「保管」して、それから「販売」しなくてはいけない。そして、もしも悪い品質のものがあれば、廃棄しなくてはならない。その廃棄すらも責任を押し付けることができる。
皆さんの経営で、配合飼料が「カビ」てたら・・・交換してもらいますよね?生産・販売する側の問題ですよね?となる。
簡単に考えただけでも、これだけのメリットがある。

あのコメントを見て、これだけ言いたかったのだが、書ききれないのでここに書いておきます。あの方は見れないと思いますが、皆さんで見てくださいw