㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

なかなかの辛口かもしれませんが・・・

最近のこのブログがあまりにも辛口で本当に表には出せない話が多いのですが、今日のこのブログは殊更かもしれませんが、僕の記憶のストックとして書いておきます。

ドラッカーの「イノベーションと企業家精神」という著書の中で、イノベーションに関して・・・前に、イノベーションという言葉に関して説明しておくと、よく日本語では「技術革新」と訳されますが、意味が違います。イノベーションは、変革や革新といったものです。今までやってきた経営をごろっと変えたとか、例えば、繋ぎ牛舎からフリーストールにしたとか、そういった「変えること」を言います。それを理解した上で。

ドラッカーが分析した上で、よく大企業では「イノベーション」は起きづらいと言われる。中小零細企業の方が起こりやすい・・と言われるが、それは間違いである。イノベーションが起きること、そのイノベーションが成功することとは、イコールではない、と。
大企業でこそ、イノベーションを推進している。
既存の事業を抑えて、新しい事業を進めるというのは、非常にリスクをとる。
そのリスクに耐えれるだけの、資金も人材も何もかも大企業の方が豊富にあるから、大企業でこそイノベーションが起こっている・・・がその成功確率があまりに低いので、こういった結果になっている・・・と分析していた。

この部分を読んで、確かにそうかもしれないと思うことが多々ある。
よく酪農業界でイノベーションといえば、ホクレンや農協が槍玉に上がるが、果たして、本当にイノベーションが必要であり実行しなくてはならないのは、そちらなのだろうか?ドラッカーの言葉を借りれば、零細事業の方こそ、イノベーションが必要なのではないだろうか?
20年も30年も同じやり方では、イノベーションとはいえない。
ホクレンや農協が時代のやり方についていけてない!となじる前に、自分の経営をいま一度比較してみてはいかが、自らの経営にこそイノベーションが必要なのではないでしょうか?と疑問に思ってしまった。

事実を1つだけ付け加えるのなら
他社企業がイノベーションに成功したところで、自分の経営にとって「利益」が増えるということにはならない。自分の経営こそ、イノベーションが起こらなくては、その先の未来もない。
ドラッカーの著書を読んでそう感じたので、書き記しておきます。ではまた。