㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
楽天の誕生の本を読んでいた時、こんな話があった。
楽天は、Eコマースの会社だが、最初は、どんな会社でも月5万円の定額サービスだった。どれだけ商品を売っても、定額だった。
ところが、ある日、2002年2月20日に「4月から従量課金にします」と発表したのだ。従量課金とは、売上の手数料として数%いただくというものだ。
当然、現場は大変だったろう。
売主は、突然、来月から手数料が5万円から数十万円、もしくは、100万円以上になる。怒ったそうだ。
それで、タイトルのような揶揄をされたそうだ。
では、楽天側の都合を考えるとどうだろうか?
売上が加速度的に増えるにつれ、アクセスが集中し、サーバーダウンも発生、このままでは、消費者に迷惑をかける、このままでは・・つまり、利益を増やし、それを原資にアップグレードするしかない・・というわけだ。
どちらが正しいか・・はさておき、売主は、選択する権利がある。使い続けるか、辞めるか、それだけなのだ。自社で通販システムを作り、その宣伝を行い、回収まで行う・・・これが自分でできるかどうかである。
今までほぼ無料で行ってきたものに対して、対価を払う、それだけなのだが、感情的になるのだろうか・・
この時、三木谷さんはこう言っている。
「このまま5万円の定額料金を継続してもいい。しかし、このままだと、サーバーも新しくできなくなり、最終的に楽天市場で買い物するエンドユーザーの信頼を失う。そうなると、楽天市場全体が終わる。それが本当に店舗さんのためなのか」
これを、楽天側の綺麗事と考えるか・・どうかは皆さんそれぞれにお任せするとして、僕が言いたいのは、みんなここまでプライドを持って、ビジネスをすべき・・という事です。
タイトルのような揶揄をされても、信念を持って、自分が経営者として責任を持って、ビジネスを進めることができるのか?ということです。
経営理念をどうするとか、社会的にどうたらこうたら・・とか、そういったことではなく、その事業の責任者として、経営者の使命「経営を存続させること(キャッシュフローの重要性)」と、経営体の使命「事業を成長させること(売上を増やすこと)」を、どこまで真剣に考えることができますか?という事を言いたのです。
そうではなくては、事業は生き残れません・・と言いたいのです。
「このままだと潰れる・・・だから値上げします!」・・・これが戦略の可能性があると思えますか?潰れる前に、あらゆる戦略を考える、もちろん値上げもその選択肢の1つでしょう。
酪農経営においては、この価格は自分の力ではどうにもできません。
しかし、他から見れば経営上、ものすごい有利な面が腐るほどあります。
どの商売もメリットもあればデメリットもあります。あのGAFAだってそうですし、誰も楽して儲かるなんてことはありません。
知ってますか?
「パワーブレックファースト」朝食を食べながら会議をしましょ、という事です。
今までは、ランチでやっていたのですが、それでも時間が足りなくて、朝食も・・・という話しです。それも、朝6時半から・・ハードワークをしていることを。