㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

人材に関して

これは、昔から言われていることだが、小規模零細企業には、優秀な人材は間違いなく来ない。来るわけがない。社員が100人以上の中規模ですら、来ないのだから、小規模零細になんて来るわけがない。
優秀な人材は、全て、大企業へといく。当たり前である。
自分が正当に評価されるだろう、場所へ行こうとする、当然だ。
では、小規模零細の経営者はどうすべきか?

そうした人材を育て、教育していくしかない。
そこで、経営者は、人の能力の限界を考えるのである

いくら、経営者自身の能力が高いとしても、せいぜい普通の人の1.2~1.5倍くらいにしかならない。世界最速のウサイン・ボルトが100mを9秒で走っても、我々ですら、15~17秒くらいで走れるだろう。世界最速と比較しても、せいぜい2倍。
人の能力の差とは、実際にはそんなものである。

経営者自身がどんなに優れた優秀な人であっても、せいぜい1.5倍くらいだろう。
どんなに頑張ったって、1日が24時間しかない以上、それ以上の差は生まれない。ならば、1人が100歩頑張るよりも、 100人が1歩頑張る方法を目指すべきである。そちらの方が遥かに効率が良い。
僕が尊敬する永守さんが、この話しを「人材育成」に関して、言っている。
目指すべきは、1人の100歩よりも、100人の1歩である・・と。
ところが、多くの場合、この100人の1歩が、0.1や0.2になってしまっている。
どんなに優れたヒトでも、1人では売上100億を作ることはできない。
必ず、事業となれば、ヒトを雇用する。その時、優秀な人材ではない彼ら彼女らに対して、どう考えるかの基本に、社員全ての意思の統一があると思う。

この優秀でない人材たちとどうやって経営を良くしていくのか
100人で、全員で確実に1歩進めるにはどうすべきなのか、を小規模零細の経営者は考えるべきだと、思う。
重要なのは、能力ではなく意識であるということである。
赤字を垂れ流している会社も、社員全ての意識が変われば、黒字経営に変わるのである。赤字経営と黒字経営の差も能力ではない。「意識」であると僕は確信している。
経営者自身の意識が変わった。
では、次のフェーズへ、それを社員にどうやって伝播させていけばいいのか。
考えるべきである。