㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
教科書通りでいけば、会社の利益は株主のもの・・というのが答えでしょう。株主、中小零細のほとんどが株主=経営者である場合がほとんどなので、会社の利益は、経営者のモノである・・これは、教科書に書いてある通りです。
なので、会社が儲けた全ては自分のモノである、という考えの方が、多いです。というか、ほとんど99%そうでしょう。自分が儲けた金を使って、何が悪い!という意見もかなり聞きます。
儲けている間は良いでしょう・・が、その利益がマイナスになった途端、この会社の経営はとても弱くなります。
▶︎ 「会社の利益は俺のもの」という経営者に社員の誰がついて行こう!と思えるのか。会社の利益=経営者の利益を増やそう!と頑張る社員はこの世にいない。
▶︎ 儲かった時は、経営者自信が好き放題使って、儲からなくなったら、銀行(農協)に金を貸してくれ・・・これで金を貸す銀行がどこにあるというのか
▶︎ 会社の利益は、株主のモノは、本当なのだろうか・・??
教科書に書いてあることが正しいとは限りません。真剣に経営していると気づけます。会社の利益は、株主のモノではありません。会社の利益は、会社のモノなのです。まず、会社の成長にその利益を使わなくてはなりません。
会社が成長することで、お客様が喜んでいただける商品・サービスを作る、バージョンアップできる。会社の利益はそのために使うべきです。決して、経営者の自己顕示欲を満たすためには使ってはいけません。
酪農経営であれば、牛のために使うべきなのです。
が、多くの酪農経営では、牛のためよりも自分のため。なるべく、牛に使う経費を減らして、自分に使うお金を増やしたい、というのが実態です。これでは、正しい酪農経営と言えません。
知ってしまえば、単純なこと。
会社は「公器」なのです。会社は、社会に対する存在意義は、ヒトの役に立てるかどうか、顧客のために役に立てるかどうか、そこにしか価値がありません。その最低限しなくてはならないことが「利益を生み出すこと」です。利益を生み出さなくては、会社を維持することすらできないからです。
決して、株主が儲かるためではないのです。