㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

私ごとなんですが、つい先日、炊飯ジャーを新しく買い替えました。古くなって蓋が壊れていたこともあり、衛生面も気になり、買い換えることにしたのです。
電気屋さんで、適当に選んだやつだったのですが、初めて炊いたお米は、今までの古いジャーに比べて、ご飯が美味しく感じられました。
やはり、新しい機械というのは、それだけ性能が良いということだ・・ということに改めて気付かされました。

この当たり前のこと、当然の感覚なのですが、古いモノより新しいモノの方が当然性能が良い。誰でも知っていることですが、変化のない日常の中でついつい忘れてしまっている感覚です。
特にそれが経営の中における仕事の中では、顕著に成績に差が現れるということです。やはり、経営の中で、投資は止めてはいけないのです。今のこの状態がこの先も続いていくような、感覚に陥りそうになりますが、その感覚は間違っているのです。そんなことはあり得ないのです。本人が気づいていないだけで、確実に時間の経過とともに、自分も含めたあらゆる性能は下がっていっているのです。

酪農経営の基本とは、売上の最大化です。酪農経営における「売上」は、乳代と個体販売です。乳代が90%、個体販売が10%、つまり、売上のほとんどは乳代です。乳代は、乳価✖️乳量になります。乳価は、自分の努力で増やすことができません、なので、増やせるのは乳量になるわけです。
乳量=個体乳量✖️頭数、つまり、個体乳量を増やすことと、頭数を増やすこと、酪農経営の基本はこの2つに集約されるわけです。
酪農経営における投資すべきポイントは、この「個体乳量を増やすため」「頭数を増やすため」に集約されるわけです。この2つに集中して、投資すべきという、わかってしまえば、ごくごく単純な答えが、出てくるわけです。

さらに、経営の基本とは何か?経営の基本、その最たるモノは「会社を絶対に潰さないこと」です。どうすれば、会社が潰れないのか?それは、赤字とか黒字であるとかではありません。キャッシュがあるか、どうか。
支払いがあります、返済、仕入れ、購入機械、お給料、さまざまありますが、それらを支払える間は、会社が潰れることはありません。キャッシュがなくなり、それらが支払えなくなった時、会社が潰れるのです。
つまり、経営における基本とは、「キャッシュを増やすこと」なのです。
では、経営者として、キャッシュを増やすためにどうするか?キャッシュを増やすために何をするのか?というのが、経営における基本中の基本のなのです。

そして、その増やしたキャッシュで、酪農経営の2つの要素に投資をしていく、これが基本なのです。