㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
ハーバード大学の有名なマイケル・サンデル氏の著書にもあるように、今世界の有名な富豪の人たちは、「運」が良かったら、富豪になれた・・という説が有力だそうだ。経営者が、自分の事業が成功した理由を分析しても、結局は「運」が良かったとしか説明のつかない理由があるのは間違っていないと思う。
ただ、ここでいう「運」とは、僕らが想像するラッキーとは違うように思う。
何もないところ、湧いてきたように起きたことがラッキーであるならば、ラッキーで、事業を成功させることはできないだろう。
ラッキーでうまくいくなら、誰も真剣になんて働かないだろうし、誰も真剣に働かない社員がいる会社に未来があるとは思えない。
もちろん、ラッキーがあったとは思うが、そのラッキーを支えるだけの経営者努力をした上でのことなんだと思う。
運はこれ以上ないといういうほどの努力の限りを尽くして、初めて近づいてくるものだということを、このときほど感じたたことはない。
これは、僕の言葉ではないが、このセリフを言っている経営者は、こうも言っている。
人生は運が7割だからおもしろい
今、自分が経営者としてやっている仕事が、ただのルーチンではなく、自分の会社の未来のための仕事であるならば、それは、上手くいくのかどうかは分からない。
自分が望んでいる通りにいくどうか、分からない。上手くいけば、良いが、上手くいかなければ・・・一寸先は闇。どっちに転ぶか分からない。
リスクを取らない経営には、リターンがない。けれども、誰だってリスクを取るのは怖い。それも、上手くいくかどうかは誰にも分からない。だからこそ、自分ができる最大限の努力をしなくてはならないのだ。
悪いことの後には、必ず良いことがある。
これは精神論でも達観論でもない。経営者が努力すれば、絶対に起こる。
世の中が不況である、自分の周りも不景気、そうした中で、なんとか利益を作る、売上を増やす、キャッシュを増やすことを実践できたなら、これは、景気が良くなれば、その利益が何倍にもなって返ってくる。
悪いことの後には、必ず良いことがある・・これは事実であり、もっと言えば、誰の人生でも、良いことと悪いことは、必ず半分ずつ起きている。
あの人は恵まれていつも楽しそうに生きている、あの人には悩みがなさそうに見える・・・これは、周りから見れば表面的にしか見えない。当事者にしか分からない苦労や悩みなんて、必ずある。
前のブログでも解説したが、苦しい時こそ努力しなくてはならないのに、人間というのは、苦しい時こそ、逃げたい、気晴らしが大事、といい、経営が良くなると一生懸命働くという不思議な行動をしてしまう。