㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

突然、どん底に落とされた時、不安や恐怖でその場で立ち尽くすのか、それとも、その苦境に立ち向かうのか、どちらかに分かれる。

このままでは経営が悪化する、どうすればいいのか?何をしていいか分からない。何をしても意味がないのでは、どうしたらいいのか。こうした経営危機は、今もこれから先も何度も起きる。そこで、「ただ嵐が過ぎ去るのを待つのか」「なんとかして!とモガくのか」対応が分かれる。
人生も仕事も順風なときには、その人が持つ強さ・弱さの差は、見た目はほとんど分からない。しかし、その人間の真価が見えるのは、苦境に陥ったときである。苦しみから逃げ出そうとする者と、踏みとどまって立ち向かうモノ、両者の差は圧倒的である。
そして、苦しい問題に正面からぶつかって解決できた人には、必ず「ご褒美」があるようにできているのが、世の中である。その差たるや10倍どころではない。あとになれば100倍以上の差がつくのだ。
全力で逆風に立ち向かい、それを乗り越えた時、私たちは大きな力をつけて、輝かしい未来へとさらなる1歩を踏み出すことができるからだ。

さらには
この苦境に立たされた時に、自分の経営が、今までどういった経営をしてきたのか?ということが、問われる。これまで積み上げてきた目に見えない信用と経営姿勢を、どれだけ評価されるかということが問われる、ということである。
わかりやすく言えば、会社としてどれだけ内部留保を、キャッシュフローを厚くすることができていたのか、キャッシュに対する考え、やり方、それら全てが、公になる。

不安でどうしようもならないのなら、騙されたと思って「できる、できる」と自分に言うのだ。10回、20回、と言っているうちに、不思議と「できる」ような気持ちになってくる。
結局のところ、不安から誰だって逃げることはできない。
誰だって、怖いし、不幸な結果なんて望んでいない。誰だって成功したい。ただ、その成功には、実力だけじゃない、運も絡んでくる。つまりは、成功する方法は、複雑すぎて、明確な答えなんてない。これをやれば成功できる具体的な方法なんてない。
だからこそ、世間で言われている良い経営は、「何もしない」経営が良いとされている。何もしなければ、経費はかからない。投資をしなければ、キャッシュも減らない。ただ、良いのは今だけで、1年、3年、5年とどんどん悪くなっていく。これは誰でも分かる。だからこそ、行動し続けて、失敗して、なんとかうまくいく方法を見つける、これしか方法はない。その行動ができるのか?どうか、「できる」と思えばできる、と僕は思う。