㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
失敗とどう向き合うのか
逃げるのか、またやり直すのか
失敗しない経営者はいません。成功したと言われているどんな経営者であっても、必ず失敗し、行き詰まります。計画書の通り、完璧に上手くいくなんてことはあり得ないのです。
なぜか
計画には、最初から想定していた以上の問題が必ず噴き出してくるからです。実際にやってみたら・・・という事態が、腐るほど出てきます。
だから、「計画と違った」「想定外」というのは、経営において当たり前のこと。
だからこそ、それに対処して、素早く代替案、もしくは、改善案を持って、事象にあたらなくてはならないということです。
そこで、嫌になったり、想定外だと心が逃げてしまう、こういった事が起こりやすいのです。
もともと、「計画とは、計画通りにいかない」だからこそ、経営者の資質が問われる、という認識が必要でしょう。
さらには、この「改善」が上手くいった、としても、その先にあるのは「更なる進歩」です。どういうことか。計画通りに上手くいった、というのは、あくまで通過点であり、これから先、計画以上に進化させなければ価値がない、そう思えるかどうか。
大抵の場合、計画を達成すればいいでしょ、とそこで満足して、止まってしまいます。そうではなくて、ちょっとした小さな成功で納得しないで、その先、
「ひょっとしたら自分の仕事は、失敗の範疇に属するのではないか、今やっていることよりも、さらに良い方法があるのではないか」
と自分に常に問いかけること、そうでなくては、進歩も成長もありえません。
自分が達成した少しの成功に甘んじていたら、そこで終わりです。
新しいことにチャレンジして、失敗するのは当然なのです。
だからこそ、失敗する前提ということでも、それを挽回するためのキャッシュが必要ということ。
その上で、問題はそこからどうするか、何をどう改善できて、その上で進歩させることができるのか、それが、経営者の成長と会社の成長を促すのです。